更年期 閉経前の生理変化 どうなる?
はじめに
「突然の大量出血、これ普通なの?」「終わったと思って油断してたらまた来た…」「周期が乱れて予測できないし、ナプキンの選び方も変わった…」
これらの悩み、実は私も同じように経験しています。40代半ばを過ぎてから、生理の「いつも」が大きく変わり、戸惑いも増えました。生理の重たい日が増えたり、量が急に多くなったり、ナプキンだけでは間に合わなくて吸水ショーツを併用することも。
たくさんの女性たちの話を聞いてきましたが、今は自分自身もまさにその渦中にいるので、読者の皆さんの気持ちが痛いほどわかります。この記事では、私や身近な人の経験を交えながら、閉経前の生理変化に関する悩みに寄り添い、安心できるセルフケアの方法をお届けします。
40代半ば以降、生理の「普通」が変わる瞬間
先日、仕事仲間との食事会での出来事です。そこには数人の男性もいました。その中の女性の友人が、食事中に切羽詰まった表情で「ちょっといい?」と私を外に連れ出しました。何事かと思ったら、彼女は焦りながらこう言ったのです。
「漏れてないかな? 急にすごい量が来て…。洋服、大丈夫かな?」
見ると、彼女の顔は不安でいっぱい。実際に大量の血は、ナプキンやショーツからも漏れ出て、洋服にシミをつくっていました。幸い、彼女はダークな色の洋服を着ていて目立ちにくかったこと、私が替えのナプキンを持っていたこともあり、その場はなんとか乗り切ることができました。でも、彼女の「急に来ることがあるから怖い」という言葉は、私自身の体験とも重なります。
6つの生理変化とその対策
閉経前の生理の様子は、これまでと全く異なる場合があります。ここではよくあるパターンと、実際に私が経験したエピソードを交えながら、その対策を解説します。
1. ドカン型(突然の大量出血)
特徴:夜用のナプキンでも間に合わない!大量の出血が一気に押し寄せるタイプです。
私の体験:
40代半ばを過ぎてから、突然生理の量が増える日があり、普通のナプキンでは追いつかなくなることが増えました。吸水ショーツとナプキンを併用しているものの、それでもトイレに行くタイミングが少し遅れると不安になります。
対策:
- 貧血を予防するために鉄分を含む食品(レバー、ほうれん草、納豆など)を意識して摂取。
- ナプキンや吸水ショーツは多めに準備しておく。
2. フェードアウト型
特徴:生理の量が徐々に減り、静かに終わりに向かうタイプ。
私の体験:
このタイプが理想ですが、私自身はフェードアウトではなく波乱万丈型でした。しかし、周囲の女性たちの中には「これが最後かな?」と少しずつ減る変化に安心感を覚える人もいました。
3. 波乱万丈型
特徴:周期や量が毎回違い、予測がつかない。
友人の体験:
「今月は2週間に1回来たと思ったら、次は3か月空いて…。どう備えていいかわからない。」友人のこの声は、多くの女性が感じる悩みではないでしょうか?
対策:
- 生理周期アプリを活用して記録をつけ、不安を軽減。
- 外出時には必ずナプキンや吸水ショーツを携帯。
4. 長引き型
特徴:少量の出血がダラダラと続く。
私の体験:
一時期、出血が20日以上続いたことがありました。少量でも続くと、デリケートゾーンがかぶれたり乾燥したりすることも。
対策:
- デリケートゾーン専用の保湿アイテムを使い、肌トラブルを予防。
- 衛生面を重視し、薄型ナプキンを使用して快適に。
5. 突然くる型
特徴:しばらくなかった生理が突然、量を伴ってやってくる。
友人の体験:
先述の友人の話のように、「もう終わったと思って油断していたら突然大量に…」というケースは少なくありません。
対策:
- バッグにナプキンを常備し、外出時の不安を軽減。
- 医師に相談し、ホルモンバランスの変化や体の状態を確認する。
生理の変化の理由:なぜ起きるの?
閉経前に訪れる生理の変化は、ホルモンバランスの乱れが大きな要因です。この時期は、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が減少し、不規則な変化を引き起こします。
- ホルモンの影響
エストロゲンとプロゲステロンは、子宮内膜の成長と維持に重要な役割を果たしています。これらのホルモンが低下することで、子宮内膜が不規則に厚くなったり、逆に薄くなりすぎたりすることがあります。その結果、以下のような生理の変化が起こります。- 生理周期が短くなったり長くなったりする。
- 出血量が多くなったり少なくなったりする。
- 自律神経の乱れ
ホルモンの低下は自律神経にも影響を与えます。自律神経は体のリズムや気分、体調を調整する重要な役割を担っていますが、ホルモンの変化によって乱れることで、次のような症状が現れることがあります。- イライラや不安感が強まる。
- 体温調節が難しくなる(ほてりや冷えを感じやすい)。
- 疲労感や集中力の低下を感じる。
専門家の視点
メノポーズカウンセラーとして、たくさんの女性の声に触れてきましたが、この時期の変化は「体が閉経に向かって準備を進めている証拠」です。
「生理の乱れや変化は誰もが経験する自然なプロセスです。慌てたり、自分を責めたりする必要はありません。むしろ、これをきっかけに自分の体の声に耳を傾け、セルフケアを始める良いタイミングと捉えてください。」
生理の変化にどう対応する?心と体を整える方法
日々の生活で心がけたいセルフケアを、さらに詳しくご紹介します。
1. 食生活の見直し
ホルモンバランスを整え、体調を整えるためには食事が大切です。
- 鉄分:レバー、ほうれん草、ひじきなどで貧血を防ぎ、体のエネルギーをサポート。
- ビタミンC:柑橘類、パプリカなどで鉄分の吸収を促進。
- 大豆製品:納豆、豆乳、豆腐などに含まれるイソフラボンがエストロゲンをサポート。
- 抗酸化物質:アボカド、ナッツ類、緑茶などで老化を予防し、細胞を守る。
専門家のアドバイス:
「栄養を偏らせないようにすることが大切です。無理なダイエットは体に負担をかけるだけなので避けましょう。」
2. 適度な運動でリラックス
運動はホルモンバランスを整え、自律神経を安定させる効果があります。
- ヨガ:深い呼吸を意識しながら体をほぐし、心をリフレッシュ。
- ウォーキング:自然の中を歩くことで、気分転換とストレス解消が可能。
- 軽い筋トレ:代謝を高めることで、体調管理に役立ちます。
専門家のアドバイス:
「毎日10分でも体を動かす時間を作ることが、心身の健康を保つ鍵です。」
3. ストレス管理
ホルモンの変化による心の不安定さを軽減するために、ストレスケアも重要です。
- 瞑想:1日5分の深呼吸と心を落ち着ける時間を確保。
- アロマセラピー:ラベンダーやカモミールなどの香りでリラックス効果を得る。
- 趣味の時間を作る:絵を描く、音楽を聴くなど、好きなことを楽しむ時間を意識的に確保。
専門家のアドバイス:
「忙しい中でも、自分を癒すための時間を取ることは、心身の健康維持に不可欠です。」
4. デリケートゾーンケア
生理の変化に伴い、デリケートゾーンの乾燥やかゆみが気になる方も多いです。
- 保湿:専用の保湿ジェルやミストを使って、肌の乾燥を防ぐ。
- ソープの見直し:低刺激でpHバランスが調整された製品を選びましょう。(ph4)
- 吸水ショーツの併用:量が多い日も安心して過ごせます。
専門家のアドバイス:
「デリケートゾーンは特に敏感な部位です。刺激の少なく、デリケートゾーンに適切なpH4のソープやフローラケアができる製品を選び、やさしくケアをしてください。」
最後に
生理の変化は体の変化を教えてくれるサイン。「自分と向き合うきっかけ」です。この時期を乗り越えるためには、体の声に耳を傾け、自分に合ったケアを見つけることが重要です。
同じ経験をしている私たちが、こうして日々できるちょっとしたことを知り、取り入れることにより、この時期も、この先の閉経後の日々も、不安で過ごすのではなく、より健やかな日々を過ごせるようになります。一緒にこの時期を乗り越えましょう!
だるい日でもできる!簡単セルフケアのための LINEの登録はこちら!